大転子滑液包炎:股関節外側の出っ張りの痛み
大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)
股関節の外側にある出っ張りの部分。
ここの痛みは大転子滑液包炎が考えられます。
下肢の外側にあるとてもしっかりとした強い靭帯、
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が走る動作によって前後に移動します。
そのため、骨の突き出た部分で摩擦が起こって痛みが出ます。
※腸脛靭帯が動く範囲で骨の突き出た部分は、股関節と膝関節の2か所です。
股関節部の出っ張りを大転子といい、膝の出っ張った部分で起こる障害を
腸脛靭帯炎といいます。
メカニズム
大転子と外側の筋肉の間には、つるつるした液を包み込んだ袋があります。
これが滑りを良くする働きをしています。
この袋が大転子滑液包、外側で動く筋肉が大腿筋膜張筋で、
この筋肉には腸脛靭帯が膝の下まで伸びています。
走り過ぎが原因でこの滑液包に炎症が起こると、大腿から股関節にかけて
痛みが出ます。
これが大転子滑液包炎です!
治療は?
一般的には走りすぎが原因ですから、練習量の調節で対応できます。
つまりは痛みのない範囲の練習量にとどめれば大丈夫です(^^
ただし、あまりに痛みが続くようであれば「骨盤の疲労骨折」の
可能性もありますのでレントゲン検査を受けることをお勧めします。
予防
ストレッチ
一番有効なのは腸脛靭帯を介しての大腿筋膜張炎のストレッチです。
これは、患部が左脚であれば、立位で両脚を右足を前にして交差させ、
両腕を右側から足の方へ下垂させます。
このとき、左の体側から膝の外側が伸ばされる感じがすると思います。
反動をつけずに、ジワーっとさせるのがコツです。
15秒から20秒以上を目標にしてみましょう!