足の甲の痛みと腫れ
足の甲の痛み・腫れ
歩いているときには全く痛みがないのに、なぜか走ると痛みが...
そして腫れてるし...
足の甲が腫れていて、なかなか痛みが取れない場合は、足の甲の部分(中央部)にある中足骨(ちゅうそくこつ)の「疲労骨折」の疑いがあります。
疲労骨折(ひろうこっせつ)とは?
金属疲労と同じ状況が骨に起こって破壊(つまり骨折)してしまう状態です。
みなさんも針金をクネクネと繰り返して負荷をかけると、ポキッと折れてしまった経験があると思います。
疲労骨折は、これが骨に起こっていると考えてみてください。
骨が走り過ぎなどでたわむことを繰り返すと折れてしまいます。
疲労骨折が起こりやすい場所?
足の周辺で起こりやすいのは、中足骨や内・外のくるぶし、そして小さな骨の集まりである足根骨(そっこんこつ)などです。
ちなみに、スネの太い骨(脛骨)や骨盤などでも起きますので、注意が必要です。
症状
痛みは骨折した部分で、強い負荷がかかると痛みます。ですから日常生活動作ではあまり痛みは出ません。
普通に歩行しても痛みは出ませんが、走ると痛いのです。
腫れ
疲労骨折は治っていく過程とともに破壊されていく過程が混在します。
そのため、骨形成反応が盛んに行われるので、骨折部分は腫れていきます。
行軍骨折
中足骨の疲労骨折は別名、「行軍骨折」と呼ばれています。これは、昔は軍隊で無理に歩行することで起こす骨折と言われていたからです。
いつまでも痛みが続く場合は病院にいきましょう!
レントゲンで簡単に診断ができます。
治療
骨折ではありますが、ギプス固定などは必要ありません(^^
必要に応じて、弾性包帯や絆創膏などによる固定を行う程度です。
また、シップや消炎鎮痛剤などの内服も効果的です。
まずは、ランニングを中止!
痛みと、筋力の回復具合、レントゲンなどで復帰時期を決定します。